スワップポイントとは外貨預金で言う金利(預入利息)のことで、トレードをしなくても、その通貨ペアを保有しているだけで1日ごとに貰える(払う)ものです。
FXのトレードではなく、このスワップポイントにて資産運用をして生活する投資家も多くいるため詳しく紹介していきます。
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外貨預金と何が違うの?
外貨預金は、銀行口座に預け入れるだけで発生しますが、スワップポイントはFXならではの仕組みで生じ方も大きく異なります。
スワップポイントはいつ貰えるかというと、ニューヨーク市場がクローズする日本時間の午前6時50分(サマータイム時は午前5時50分)をまたいで、対象の通貨ペアを保持している必要性があります。
また、外貨預金は、年に数回の付与ですが、スワップポイントの場合、市場のクローズしたタイミングで毎回もらえます。(1日に1回)
スワップポイントの付与を受ける方法
通貨ペアを構成する二か国の通貨のうち、相対的に見て、高金利の通貨を買った場合、そして低金利の通貨を売った場合にスワップポイント(両通貨の金利差の調整額)は付与されます。
条件1 対になる通貨ペアにおいて高金利な通貨を買い低金利な通貨を売る必要があります。
スワップポイントを狙う通貨で簡単に説明します。
よく、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)が挙がるのでこれを例にすると
南アフリカ(南アフリカランド=ZAR)の金利は高く、日本(日本円=JPY)の金利は低いので、2か国間の通貨ペアとなる南アフリカランド/円(ZAR/JPY)を買うと、対になっている2か国間の通貨ペアの関係性から高金利な通貨を買い、低金利な通貨を売ることになるので、スワップポイントが付与されます。
条件2 ニューヨーク市場のクローズをまたぐ必要性がある
スワップポイントは、ポジションを建てただけでは、付与されません。ポジションを持った状態でニューヨーク市場のクローズ(午前6時50分 サマータイム時は午前5時50分)をまたがなくてはいけません。
極端に言えば、その瞬間だけポジションを持っていればスワップポイントが付与されますが、日本時間午前8時頃から、ポジションを持っていて、午前3時頃にポジションを解消したとしても、スワップポイントは与えられません。
スワップポイントの注意点
トレードにて神経を使うことなく、ポジションを建てているだけで、利益を生み続けてくれるスワップポンとですが、注意することがあるので紹介しておきます。
ポジションを持って日をまたがないといけない
スワップポイントはポジションを持っただけでは発生しません。
スワップポイントは、ポジションんを持ったままの状態でニューヨーク市場のクローズするタイミングをまたがないといけません。
つまり、ニューヨーク市場の閉まる時間の前に解消したポジションやその直後に建てたポジションではスワップポイントは付与されないので気を付けましょう。
スワップポイントを貰うのではなく支払うケースがある
スワップポイントは『高金利通貨を買って、低金利通貨を売る』と得られますが、この逆の『高金利通貨を売って、低金利通貨を買う』ことをしてしまうと、スワップポイントを支払わなければいけなくなります。
つまり、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円といったスワップポイント目当てで保有しようと思った通貨ペアを売りのポジションで持ってしまうと。1日ごとにマイナスのスワップポイントがかかることになります。
将来的に付与から支払うケースになる場合もありえる
二国間の金利差が逆転した場合、スワップポイントを付与してくれていたものが、支払う事になる場合もありえなくはないので、そういったリスクもあるということも頭に入れておきましょう。