FXを始めると、為替のグラフが出てきます。グラフに注目するとなんとなく上がり下がりの傾向が見えてきます。
それを分析するためにレジスタンスラインとサポートラインがあります。
ラインの説明の前に混乱を避けるために次も説明します。
FXと為替の違い、円安円高
為替は実際に輸入輸出するたびに為替のレートで目的の通貨で金額が決まります。また交換は銀行などが行うこともあり手数料も高価です。
FXは為替を利用した信用取引のようなものです。FXは証拠金という信用をもとにいろいろな通貨を取引できます。特に売りから始めることが可能です。そうですドルを持っていなくてもドルを売ることが可能。口座を開いた業者からドルを借りている状態です。そして最終的な買い取引するまでの期間の利息や手数料を払うのです。
円安円高といいますが、円が強いか弱いと言い換えると、混乱が生じません。
1年前110円で今が150円として円安?言葉と価格が逆のような気がしませんか、150円で「円の価値が弱くなっている」とすれば頭の中で混乱が生じません。
レジスタンスライン(上値抵抗線)

グラフの山部分を超えないように線を引きます。これがレジスタンスラインです。多量に買おうとすると、どうしても価格が上がっていきます。ですが売る方も多量にあると、値段が上がろうとしても売りの層が厚くて値段が上がることに抵抗している状態です。どうしても値段が上がらず山ができます。その山の天井どおしを結んだものがレジスタンスライン(上値抵抗線)となります。
たとえてみると運動会の綱引きのように、上げようとする力と上げるのを阻止したい力の勝負している状況とも言えます。
抵抗線はどのように理解すればいいのでしょうか?
それは過去の経験上、これ以上値が上がらない場合が多いと判断すればいいでしょう。しかし強力な買い上げにより上値抵抗線を破る値段がつくこともあります。そしてそれがまた違う天井を作っていくことになります。
たとえばメルカリで商品を売ろうとすると、以前同じ商品がいくらで売れたか調べますよね。それが1500円で売れたとして、もう少し高く売りたいので1550円と設定します。
2~3日待ってまだ売れなければ10円下げ1540円、1530円とかにして誰か買ってくれるのを持ちますが結局、1500円で売れたとします。
その以前の売値1500円と今回の1500円を線で結ぶ。これが上値抵抗線(レジスタントライン)となります。
サポートライン(下値支持線)

今度は逆に谷に注目します。
値段が下がり続けようとします。そうすると安く購入できるから、お得感が出て来て取引しようとする層が出ます。それでそのお得感満載の値段で買う。この事が多数発生し、これ以上値段が下がらないラインができます。
これが下値の谷と別の下値の谷を結ぶ線がサポートライン(下値支持線)です。
ただ世界情勢や色々な影響により、サポートラインを切って値下がることがあります。
そうすると、次のサポートラインが発生することになります。
実際のグラフ

実際はx軸に対して並行だけでなく斜めに引かれたりします。
為替は上がる、下がる、横ばいの3種類です。上がった方向や下がった方向ばかりであると、斜めの線が出てきます。
斜めの角度が広がったり、狭くなったりして線の傾向が変わります。
レジスタンスラインとサポートラインが交差すると、これまでの円高円安の方向が変わったり、大幅な変化のとこもありますし、ちょった変わって、だけど元に戻ったりすることもあります。それを「だまし」といいます。
とにかく色々な考えの売り買いが交差してこの為替グラフになります。
ラインだけで勝つことはできませんが、ラインを参考にして取引してください。