オシレーターのCCIについて

投資にチャレンジしたいと思っていても、専門用語が多すぎて戸惑っている方もいるでしょう。1つずつ確実に学んでいき、取引に生かすことが大切です。
ここでは、オシレーターのCCIについて紹介します。どのような指標を指すのか、しっかりと押さえてください。
FXって色んな用語が出てきて難しいよね。


覚えておくと、便利なものが多いからしっかり覚えていこう!
オシレーターのCCIとは?

オシレーターは、商品の「買われすぎ」と「売られすぎ」を示す指標の1つです。CCIはオシレーターの一種であり、別名で「商品チャンネル指数(Commodity Channel Index)」と呼ばれています。特徴を具体的に掘り下げましょう。
平均価格との乖離を示す用語
CCIとは商品の現在の価格が、平均価格とどの程度乖離しているかを示す用語です。チャートから価格変動を予測する、いわゆる「テクニカル分析」に欠かせない数値といえます。
通常のオシレーターの場合、−100%〜100%などと下限と上限が設けられます。ただし、CCIにはこのような制限がありません。基本は−100%を下回ったときは売られすぎ、100%を上回ったときは買われすぎと判断します。
大半のチャートは、横に数値が記載されています。グラフの位置を確認し、どのように取引するかを決めましょう。
CCIのメリット

CCIを使いこなすには、以下の2つのメリットを押さえなければなりません。
- 順張りと逆張りの両方が使える
- 移動平均線とも併用できる
なぜ、これらが取引に良い効果をもたらすのかについて解説します。
順張り・逆張りの双方で活用できる
CCIは、順張りと逆張りの両方で取引が可能です。順張りは商品が多く買われるタイミングで購入し、手放されているときに売却する方法を指します。
一方で、逆張りは順張りとは逆のスタイルです。つまり、商品が多く買われている場合に売却し、売られているときは購入する方法を指します。市場の状況を確かめながら、双方を自由に選べるため取引の幅が広がるでしょう。
移動平均線と併用も可能
CCIは、移動平均線との相性が良い点もメリットとして挙げられます。移動平均線とは、一定期間の価格の平均値をグラフ化したものです。CCIは、商品の価格と平均価格との乖離を示す数値でした。つまり、これらを組み合わせれば値動きの状況がより具体的に分かります。
移動平均線は短期・中期・長期の3本から成り立つため、それぞれの動きを判断材料にしてみましょう。例えば、短期線が中期や長期線を上回る場合は価格が上昇するシグナルです。この他にも、CCIはさまざまなチャートと組み合わせて分析できます。
CCIのデメリット

CCIは分析方法の幅が広がる一方で、デメリットも存在します。投資をする際には、メリットとデメリットの双方を見比べなければなりません。思わぬ損失が発生するケースもあるため、注意が必要です。
動きの予測が難しい
CCIのデメリットとして、動きを簡単に予測できない点が挙げられます。先程も説明したとおり、通常のオシレーターとは異なり上限と下限がありません。CCIも−100%と100%を基準にするものの、さらに大きな動きを示す場合もあります。200%を超えることもあるため、慣れないうちは判断が難しいかもしれません。
また、ダマしが多い点も予測しにくい要因の1つです。市場の動向に反応しやすく、予測不能な動きを見せるケースも珍しくありません。CCIのみならず、他のオシレーターも参考にしましょう。
CCIは順張りと逆張りの見極めが大切

CCIは、取引方法において正解が存在しません。順張りと逆張りのどちらが推奨されているかは、各投資家で異なります。したがって、どの取引スタイルを採用するかは、市場の動向を分析した上で判断しなければなりません。
特に、上述のとおりでCCIはダマしも頻繁に見られます。あまりにも自分の中でもルールを固めすぎると、例外的な動きに惑わされるケースもあるでしょう。過去のデータも参考にし、取引スタイルの幅広さを生かしてください。
まとめ

この記事では、オシレーターの一種であるCCIについて紹介しました。短期から長期までの分析に使える移動平均線と相性が良く、取引スタイルの幅も広い点が強みです。ただし、ダマしも多いため数々の情報を参考にしましょう。
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